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ハノイにおけるHIV感染者のコホート研究:
The NHTD-ACC Collaborative HIV Cohort Study
田沼順子 専門外来医長 国立国際医療研究センター エイズ治療研究開発センター

 ハノイの国立熱帯病病院において、HIV患者さんのコホート研究を開始し、4年半がたちましたので、その概要について発表致しました。登録患者は2011年10月末で900名を超え、我々の協力で実施された薬剤耐性検査により、これまでに63名の方が救済治療を受けることができました。一方で、抗HIV治療を受けていても、多くの方(2.6/100人年)が結核を発症していることが分かりました。
 このような観察研究は、ベトナムのみならず日本にとっても貴重な情報が得られ、アジア全体の最適治療を考える上で、とても重要です。ハノイで培った研究を、日本の多施設共同研究に生かしてゆきたいと考えております。