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Activities活動内容

第4回HIV薬剤耐性に関するトレーニングワークショップをハノイで開催しました

SATREPS  2023年3月28日 

 SATREPSプロジェクトは「科学技術協力」と呼ばれる国際協力の方式で、共同研究の成果による途上国の社会問題解決を目指すものです。新型コロナの影響で中断していた期間を経て、再開したHIV薬剤耐性トレーニングワークショップは今回で4回目となりました。

 今回は座学での学びに加え、具体的なケース・症例を想定してのグループワーク発表などにもチャレンジしました。処方された薬を飲み続けられない感染者の背景には、それぞれに様々な要因があります。如何に服薬アドヒアランス不良に関連する要因を理解し支援するか、それでも出現した薬剤耐性にはどう対応すべきかなどなどテーマは多岐にわたります。最初はやや硬い感じもありましたがファシリテーターの助けもあり、話し始めてみると現場での悩みや工夫がたくさん出てきました

 現在プロジェクトではHIV/AIDSに関わる臨床家が現場で参考にできる資料として、薬剤耐性HIVウイルス対応マニュアル(Knowledge book)の作成を進めています。いよいよ4月からはプロジェクト最終年度。Knowledge Book作りとトレーニングを組み合わせKnowledge Bookの内容をトレーニングに還元し、トレーニング参加者から上がった意見をKnowledge Bookに反映させ、現場の声に沿った活動を意識して実施していきたいと思います。

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講義とディスカッションを組み合わせたワークショップ。

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グループに分かれての議論は、具体的なベトナム・日本の症例を踏まえたケース。

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第4回ともなると参加者同士は顔見知り。ワークショップは、参加者間の関係づくりの機会にもなっています。