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ベトナム医療ナウ 保健省HIV/AIDS対策局 Long局長インタビュー他3本

ブログ  2019年7月9日 

保健省HIV/AIDS対策局・Long局長インタビュー:HIV母子感染防止強化月間にあたり
(2019年7月4日:保健省HIV/AIDS対策局ウェブサイト)

 2009年、国家エイズ・麻薬・売春対策委員会は毎年6月をHIV/AIDS母子感染予防対策強化月間と指定した。何も手を施さなければ、HIVの母子感染率は45%と高いが、きちんとした母子感染対策を行えば、その比率は2%以下にまで抑えることができる。ベトナムでも2010年には母子感染率が10.8%であったが、2015年には2.8%に、2018年には1.93%にまで抑えるようになってきた。

 「K-Kメッセージ」(Không phát hiện = Không lây nhiễm;つまり「ウイルスが発見できないような低いレベルにウイルス量を抑えれば、感染しない」という意)はとても大事で、引き続きART治療を普及していきたい。ただここで言う「感染しない」は性交渉でのことを指しており、母子感染の可能性についてはまだわずかであるが残っていることも留意しておくことが必要。

 「2020年に向けたHIV/AIDS予防国家戦略と2030年までのビジョン」で示された、2020年までに母子感染率を2%にしていくという目標がある。現在すでにそのレベルに達しているが、それを維持するためには(1)引き続きの母子感染予防に関する知識の啓蒙、(2)妊娠女性に対してフレンドリーなHIV検査サービス、(3)ARV薬による効果的な予防、(4)生まれた乳児に対するケア、をしていく必要がある。

透析事故における裁判、有罪判決の医師に抗告第二審は懲役期間の短縮1
(2019年6月19日付各紙)

 2017年6月にホアビン省総合病院で起きた、腎臓透析中9名が死亡する医療事故。原因は洗浄が十分でなかったRO膜によるとの結論だったが、公安は医療機器メーカー幹部、病院の機材管理担当の他、担当医らも「業務上過失致死」罪で刑事訴追。特にHoàng Công Lương医師は責任者として第1審で懲役42ヵ月の判決を受けていたが、第2審で情状酌量を求めた。第2審判決では被告が十分に責任を認め、反省し、患者にも誠意ある立場で臨んでいることから、12ヵ月減刑し30ヵ月の懲役を言い渡した。

ベトナムの市場に出ているコンドームの85%が偽物?2
(2019年6月7日付VN Express)

 ホーチミン市で基準を満たしていないコンドームを生産し、売っていた業者が摘発される。保健省人口家庭計画総局の調査では、ベトナムで売っているコンドームの85%が正規品ではないという数字もある。UNAIDSのカントリーダイレクターは「きちんとしたものを使わないと感染症予防にも役立たない」と警鐘をならしている。

ベトナム政府「結核撲滅国家委員会」設立へ3
(2016年6月5日政府広報、他)

 委員会は副首相を筆頭に20名で構成され、事務局は「国家エイズ・麻薬・売春対策委員会」がその役割を受け持つ。2030年までの結核撲滅を目指す。

 ベトナムでは現在毎年10万人ほど新規結核患者が見つかり、治療を行っている。2007年から2017年の間に患者数は31%減り、初めてかかる患者の治癒率は92%、薬剤耐性を持つ結核菌に感染した患者の治癒率は75%となっている。

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