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Publications研究業績

  • 6NCリトリート(2023年4月22日)
ベトナムにおけるエイズ流行終結に向けた政策提言のための長期観察研究
小泉 吉輝 医師 国立国際医療研究センター エイズ治療・研究開発センター

 HIVは変異を起こしやすく、高い服薬率を保たないと容易に薬剤耐性変異を獲得してしまうため、治療中はウイルス量の監視や服薬支援が欠かせません。我々は2007年にハノイの2つの病院でHIV感染者コホート(約2,200名)を設立し、治療継続率・失敗率やその要因を明らかにするとともに、地域流行株の特性に関する基礎研究も行いました。2019年にはコホートを北ベトナムの11病院に広げ、ウイルス量と薬剤耐性検査をモニタリングし、オンラインで報告するシステムを構築しました。また保健省や WHOの協力を得て、薬剤耐性HIVに関する参考書の執筆や研修会を多数開催し、現地医療者の教育に力を入れています。