- Microbes Infect. 2010; 12(14-15):1170-7.
Impact of CRF01_AE-specific polymorphic mutations G335D and A371V in the connection subdomain of human immunodeficiency virus type 1 (HIV-1) reverse transcriptase (RT) on susceptibility to nucleoside RT inhibitors.
Tanuma J, Hachiya A, Ishigaki K, Gatanaga H, Lien TT, Hien ND, Kinh NV, Kaku M, Oka S.
HIVは地域によって流行株が異なります。日本ではサブタイプB、ベトナムではCRF01_AEという株が流行しています。この研究は、CRF01_AEが持つ自然変異のうち、逆転写酵素領域にあるG335DとA371Vという変異が薬剤耐性にどのように影響するかを詳しく調べたものです。その結果、G335DとA371V存在下では、AZTやd4Tを含む治療に失敗した後の耐性度がより高くなることを発見しました。この結果は、ベトナムでは最初の抗HIV治療に失敗した場合、次の治療薬選択がより難しくなることを示唆しています。