SATREPS合同調整員会を開催、プロジェクトの進捗を議論しました
SATREPS 2020年12月16日
2019年4月に開始してから1年半ほど、今年は新型コロナウイルスによる状況の大きな変化をもありながらも、SATREPSプロジェクトの活動は続いてきました。プロジェクト進捗を関係者全員で共有し、今後の計画について話し合う第1回合同調整委員会(JCC:Joint Coordination Committee)を11月25日に実施しました。本来第1回は2020年2月に実施予定でしたが、新型コロナウイルスの影響でなかなか実施に至らず、今回ようやく開催の運びとなりました。
新型コロナウイルスの状況が落ち着いているベトナム側では、NHTDに関係者が一堂に会することができました。
日本からの参加者の渡航は叶いませんでしたが、オンライン経由で多くの皆様の参加を頂きました。
ベトナム側からは、プロジェクトのメインカウンターパートである国立熱帯病病院(NHTD)、ハノイ医科大学、保健省の方々、日本側からはACCと熊本大学、そして在ベトナム日本国大使館、国際協力機構(JICA本部・ベトナム事務所)や日本医療研究開発機構(AMED)の皆様にもご参加頂きました。ベトナムにおいて一堂に会し、顔を合わせる形で実施できなかったのは残念でしたが、広く関係者の皆様に参加頂けたことは、オンラインで実施したことのメリットになりました。
NCGMやJICA本部、AMEDからはオンラインで参加。来年はぜひベトナムで実施したいですね。
進捗を発表するNHTD・Giang医師。Covid-19患者への治療にあたりつつ、HIV治療にも力を注いでいます
NHTDのプロジェクトコーディネーター、Giang医師から活動報告を頂き、プロジェクトの進捗を共有した後、参加者からプロジェクトの成果や課題に様々な助言を頂きました。一年を振り返りますと、やはり新型コロナウイルスにより日越双方の往来ができなかったこと、NHTDがコロナ対策に奔走せざるを得なかったことにより、多少の案件進捗の遅れが見られました。その中でもHIVウイルスのモニタリング体制がハノイ市、クアンニン省の病院の参加を得て構築されつつあり、2021年からは更に6つの地方省の参加を得て、広い地域においてHIVウイルス量、薬剤耐性ウイルスの現状を把握できるようにしていく予定です。これら活動拡大の方向性について、参加関係者の合意を得ました。
コロナに負けず、ベトナムが掲げる2030年までのHIV/AIDS撲滅を目指して、プロジェクトは新しい年に向けてさらに活動を加速させていきます。
会議を終えて皆で記念写真。コロナ禍を乗り越えて、プロジェクトを推進していきましょう!