薬剤耐性HIVウイルス対応マニュアル(Knowledge Book)完成に向け、ベトナム保健省HIVエイズ予防局HIV治療室専門家をACCに招聘しました
SATREPS 2024年1月4-5日
この3月に終了を迎えるSATREPSプロジェクトの集大成として、ベトナム保健省HIVエイズ予防局(VAAC)、国立熱帯病病院(NHTD)とともに薬剤耐性HIVウイルス対応に関するマニュアル(Knowledge book)を3月に発行する予定です。(第1回執筆者会合の様子は【こちら】)
また同時に、プロジェクトの成果に基づいた政策提言書を作成し、ベトナム政府に提出する準備を進めています。その一環として、2024年1月4日から5日にVAACのHIV治療室からDo Thi Nhan(ドー・ティ・ニャン)HIV/AIDS治療部門長、Nguyen Thi Mai(グエン・ティ・マイ)治療部門担当官の2名の専門家をACCに招聘し、Knowledge bookの最終確認及び政策提言に向けた意見交換を実施しました。
Knowledge bookと政策提言書に関する意見交換が活発に行われました。
Knowledge book原稿を細部まで議論しました。
さらにVAACのリクエストに応え、特定非営利活動法人「akta」事務所を訪問しました。aktaは、アジア最大のゲイタウンともいわれる新宿2丁目に事務所を構え、同地区に多く集まるLGBTQ+を対象としてHIV予防啓発と支援の両面で活動を行っています。代表の岩橋恒太理事長から「2003年から続いてきたaktaの活動が今では地域に根付いてきて、当初は嫌がられたコンドーム配布などの活動も、今では新規開店があるとバーの人たちが自ら進んで参加しに来るようになった」と、活動の説明を受けました。また、アジア各国で同様の活動を行っている団体・関係者のネットワーク構築など、日本国内に留まらない活動の広がりについてもご紹介いただきました。
akta岩橋理事長から活動とその発展についてご説明いただきました。
VAACのお二人は、在日ベトナム人向けのベトナム語版検査パンフレットやPrEP説明のベトナム語資料について大変感銘を受け、日本にいるベトナム人にもaktaの支援が提供されていることに、感謝の意を寄せられました。加えて「今後彼らがベトナムに戻る際に役立つよう、ベトナムのPrEPに関する情報などをaktaからも提供してもらいたい」と、前向きなコメントをいただきました。